Wordと連携して Trados を使用しているとき、どなたもエラーを起こした経験をお持ちのことと思います。
代表的なエラーとその解決方法をお教えします。
開いて取得したら、訳文文節に「-{}-」が表示されどうにもできない
TradosはWordのテンプレート機能を使用して、文節をマーク付けして現在開いている文節単位を認識しています。文節を開くと同時に、Tradosの「開く」と「閉じる」のブックマークが挿入され、文節を開いたという情報がクリップボードにコピーされます。これは文節を正しく閉じたときに消去されるようになっているようです。
何らかの誤動作でクリップボードに貼りついた情報が消えずに残ると、次に取得したときにこの情報が「-{}-」の形で表示されます。
これが表示されてしまうと、単位を閉じることもできなくなります。
処理方法
まず、現在開いている原文の文字列をコピーします(原文フィールド内の改行はコピーしないで!!)。トラドスのスタートタグからエンドタグまですべて選択し、コピーした文書を貼り付けます。(原文、訳文フィールドの形を普通の文書のみにする)
Wordの「挿入」メニューから「ブックマーク」を選択します。次のブックマークが表示されていたら、選択して「削除」ボタンを押し削除します。
フィールドに表示されたブックマークは、「tw4winUpto」が「開いて取得」用で、「tw4winFrom」が「閉じて登録」用のブックマークです。このフィールドでは複数選択ができませんので、ひとつ選択して「削除」ボタンを押し、次を選択して「削除」ボタンを押してください。2つのマークを削除したら、「OK」をクリックし「ブックマーク」のダイアログを終了させます。
文書を保存し、必要な場合はすべてのアプリケーションを終了させマシンを再起動します。
Tradosで先に問題になった文節を開いて取得してみます。
どこにも文節が開いていないのに、「翻訳単位が開いているので、閉じてから文節を開いてください。」といわれる
これは、翻訳単位を閉じたときに正常にブックマークが消去されなかった場合に起こります。
この場合は、Trados で翻訳単位が本当に開いていないことを確認します。
Wordの「挿入」メニューから「ブックマーク」を選択します。次のように終了のブックマークが残っていると思われます。
選択して「削除」ボタンを押します。「OK」をクリックし「ブックマーク」のダイアログを終了させます。
任意の翻訳単位を開いて取得してみます。
うっかり文節を開いたまま、文書を保存してしまった
何かに気を取られていて、開いたまま文書を保存してしまったり、保存して文書を閉じてしまったことはありませんか?
この場合は、「開いて取得したら、訳文文節に「-{}-」が表示されどうにもできない」の処理方法と同じです。開きっぱなしの原文文字列をコピーし(原文フィールド内の改行は含めないで!!)、開いている文節のトラドスのスタートからエンドタグまでを選択し、ペーストします。ブックマークを削除します。文節を改めて開いて取得してみます。
「開いて取得/閉じて登録」の機能を使用すると、1つ前に翻訳した単位が何度も繰り返し開き、新しい翻訳文節を上書きしてしまう
Tradosの「開いて取得/閉じて登録」のロータリ機能を使用した場合に一部のマシンで確認された現象です。
すべてのマシンで起こる現象ではありません。
現在のところ、原因はよく分かっていません。「閉じて登録」と「開いて取得」を連続して行うと起こるようですので、トラドスのテンプレートのバッチが上手に機能しないと考えられます。
この場合、単独の「開いて取得」「閉じて登録」ボタンを使用する以外、対処方法はありません。
新しい翻訳単位が次々同じ文章に書き換えられますので、この現象が出たときには気をつけてください。
或るパラグラフで、開いて取得しようとすると「そこには翻訳単位がありません」といわれて、翻訳単位が開かない
これはパラグラフの最終行に、改行をいれないまま、改ページやセクションの区切りを挿入したために取得できない状態になっています。
次のように対応します。
Wordの改行や改ページ表示を表示させていない場合は、「ツール」メニューから「オプション」を選択し、「表示」タブの「編集記号の表示」フィールドの「すべて」のチェックボックスにチェックを入れ、「OK」をクリックします。
問題のパラグラフに次のようなセクションの区切りが表示されます。