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トラドスを使用した翻訳、多言語翻訳、トラドス運用コンサルティング、DTP、データ資産の管理支援はコムサスにご相談ください。



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既存の課題
山口氏:コムサスでは、品質、納期、コストなどの面でお客様に満足いただけるよう、柱となるソリューション イメージ1
としてトラドスを活用してきました。しかし、最近では翻訳の質に対するお客様の要求がさらに厳しくなってきています。
川本氏:私の場合、トラドスの販売を通じて、発注者である企業の方と、ローカリゼーション作業を受ける側の翻訳会社の両方と、DECおよびSAP、それに少量ですがトラドスでも私自身が作業発注者としてローカリゼーションに関わってきました。最近の傾向として、多くの発注者が自分たちのロードの面から何とか仕事のピークを無くし平滑化して質の良いものをと考えているようですが、事実は逆で、ますますピークの山が高くなり、プロジェクトが大きく、しかも納期もますます短くなってきています。作業を受ける方も、従来の個人作業から、プロジェクトを組んでのチーム作業に変えないと対応できなくなってきていますね。
山口氏:そのとおりです。ひとりの翻訳者が扱えるサイズのプロジェクトであれば、たとえばマニュアルの旧版の翻訳メモリーを使って翻訳することで、トラドスが十分機能を果します。しかし、大きなプロジェクトの場合、納期の点から通常は複数の翻訳者をアサインしますが、いかに優れた翻訳者チームを組んでも作業そのものは個々に行うわけですから、スタイルや表現、用語などが翻訳者間で異なってきます。勿論QAを担当する検査要員がそのような部分をカバーするのですが、その負担が大きくなっています。
ソリューション
川本氏:トラドスの翻訳メモリーや辞書機能であるMultiTermは、主に翻訳作業支援のデスクトップツールとして広く採用され、効果を上げてきました。しかし、デスクトップツールを使っての翻訳作業は、従来のままの個人作業の集積でしたので、複数の翻訳者が参加するような大きなプロジェクトでは個人差を解消するにはいまひとつ無理がありました。産業革命に当たって、個人作業から大規模な工場生産へと変化したように、大量で均質な翻訳を短時間で提供するための工場生産方式翻訳のツールとして、TMサーバーMTサーバーを使ったサーバーバージョンの翻訳、用語ツールが出てきました。
従来、翻訳は、孤独な個人作業でした。複数のメンバーが共同で作業するサーバータイプのシステムは、翻訳の作業形態を大きく変えてしまいます。同じメモリーを共有する翻訳は、否が応でも翻訳作業をオープンなものに変えてしまいます。サーバーに置かれたひとつの翻訳メモリーを複数の翻訳者が同時に使用できるわけですから、そのメモリーは常に最新のものになり、新規訳部分の表現や用語も共有できます。
品質向上
山口氏:そうですね。サーバーバージョンのトラドスで複数の翻訳者がひとつの翻訳メモリーをリアルタイムでシェアできるメリットは大きいと思います。先程もうしあげたように、チームを組んでも作業は個別です。作業中に翻訳者間で情報を交換したりチームリーダーからの指示はありますが、そうしたことには限界があります。サーバーバージョンにより、翻訳者の作業形態が個人からほんとうの意味でのチームでのコラボレーションへと変化することになりました。翻訳者がおたがいの翻訳を見ることができるわけですから、疑問点や問題点についてすぐに意見交換できて、判断結果が複数意見に基づいたものになります。それが品質の向上につながります(右上に続く)。
川本氏:翻訳は、仕上がって来るまではその出来上がりの把握が難しく、ブラシアップが必要だと分かった時点では、すでに納品ギリギリ・・・・。オープンな翻訳環境では、ひとつのセンテンスが翻訳される毎に、常にチームのメンバーの目に触れます。他人の翻訳を利用できると共に、自分の仕事が常に厳しいチェックに晒されることになります。これはかなりきついプレーシャーを受けながらの仕事になりますね。しかしプロとしては当然でしょうし、こうした厳しい作業環境ということは、翻訳とQAが常に同時進行していることになります。出来上がってみたらQAも埋め込まれている、大変画期的なことですが、翻訳者にも管理サイドにも厳しい作業環境ですね。
コスト削減
川本氏:品質とコストは常に同時に語られますが、トラドスはすでにコスト削減を支援するツールとしても広く認知されています。この品質とコストの面でサーバーバージョンは、どのようなメリットがあるとお考えですか。
山口氏:まず、先ほど申し上げたように、メモリーを共有することで作業工程がさらに合理化されます。つまり、メモリーをリアルタイムで共有することで翻訳がより均質になり、その結果これまで必要だった検査作業の負担が軽くなります。これは確実なコスト削減ですよ。翻訳メモリーのリアルタイムでの共有は、品質も向上させます。それは、納品までの時間短縮にもつながります。
新システムの運用
川本氏:チームによる、オープンな翻訳作業は、翻訳者の対応も変わらなければいけませんし、翻訳作業を推進する側にも、管理面で新たなチャレンジとなります。この変化の波を認識していち早く対応する翻訳会社でないと、生き残っていけないかも知れませんね。
山口氏:現在のトラドスを導入したときには、ともかく使うことが先で、運用手段を完全に確立するまでに5年かかりました。サーバーバージョンも同様に、新しい運用形態を確立する イメージ2
のに時間がかかるだろうと考えています。品質管理については、カスタマの協力も必須項目になります。たとえばこれまでのようにコメントシートなどでお客様から事後にフィードバックを受け取るかわりに、翻訳メモリーにアップされている翻訳を作業途中で直接お客様に確認していただいて、すぐにフィードバックをいただくことも可能になります。つまり、サーバーバージョンは、お客様と翻訳者が作業段階から共有することで、ドキュメントを共同で作りあげることを可能にする新しい品質管理環境といえます。
川本氏:合理的な運用手段を確立することが、サーバーバージョンのトラドスを有効活用するためのキーとなるでしょうね。
山口氏:そうですね。そこがサーバーバージョンの最大のキーですね。これを確立するためには、実際に始まった運用の中で1つ1つ問題を解決する手順を育てていかなければなりません。サーバーバージョンのトラドスがこれからの産業翻訳のベースになることは明らかです。ひとつの翻訳メモリーの翻訳ユニット数の上限やひとつのサーバーに置かれた複数の翻訳メモリーの同時使用、日-英と英-日での動作状況は特に問題ありません。今は品質の向上の点で、作業者との協働の手法を確立する、次のステージに取り組んでいます。
川本氏:コムサス社が、TM Server活用の先駆者として、どのようにサーバーバージョンの運用形態を確立していくか、とても楽しみです。
川本輝一氏
DEC (Digital Equipment Corporation) (Compaq を経て現HP)およびSAPでLocalization を担当した後1998年トラドス・ジャパン(現SDL・トラドス・ジャパン)の立ち上げ、代表取締就任。現在は、GILT(Globalization, Internationalization, Localization and Translation)コンサルタントとして、トラドス時代の親しいお客様の相談に乗っている。
山口定男氏
株式会社コムサス取締役。

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